私を見て、私を愛して

お菓子を食べてから数時間が経過しているため、お腹が空いてしまったのだろう。

「もうちょっとだけ待ってね。もう少しでパパが帰ってくるから。」

時刻は18時30分。

洋樹は今日、19時頃に帰ってくると言っていた。洋樹が帰ってくるまで、まだ30分ある。

「やだ!おなかすいた!!たべたい!!!」

「パパと一緒に食べようよ。もう少しだから、ね?」

「いーやぁーだぁー!!」

友也は限界なのだろう。

これ以上我慢させるのはかわいそうだ。

「わかった。ともくん、ごめんね。食べよう。」

「やったー!」

ゆか子は友也を椅子に座らせ、急いでスープを温め直す。

その間も我慢できない友也は、きのこたっぷりのピザを食べていた。

普段、きのこをあまり食べてくれない友也だが、ピザだと食べてくれるみたいだ。

「ママはたべないの?」

「ママはパパが帰ってきてから食べるよ。」