私を見て、私を愛して

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あの日、ゆか子は洋樹と家に帰った。

それ以来、いつも通りの日々を送っている。

あんなことがあっても私たちの関係は大して変わらなかった。

夫婦とはそういうものなのだろう。

平凡な日々に味気なさを感じながらも、惰性で生きている。

時刻は21時。

今日も洋樹は残業だ。

帰宅予定の時間を1時間以上過ぎてからメッセージが届いた。

それは以前と変わっていない。

相変わらず残業の連絡は遅い。

ガチャっという音がして、洋樹がリビングに入ってきた。

「お帰りなさい。遅くまでお疲れ様。」

「ただいま。はい、これお土産。」

そう言って洋樹が差し出してきたのは、茶色の紙袋だった。

「あれ?これって?」

「そう!前に言ってたでしょ、お店の前を通ったから。」

洋樹は微笑んだ。