私を見て、私を愛して

ゆか子は重い口を開く。

「私の方が家事と育児の負担が多い。」

「ごめん。」

洋樹が素直に謝る。

「残業のときの連絡が遅い。」

「ごめん、でもそれは仕事してるからさ。」

「わかってる。でも……心配する。」

付け足されたゆか子の言葉に、少し驚いたようだった。

「ごめんね。」

「ちょっとズレてる。」

「……ごめん。」

洋樹は首を傾げたが、しおらしく謝った。

「私のこと……」

ゆか子は言いづらくて口ごもる。

「私のこと……」

洋樹はその間もゆか子の言葉を待つように、じっと見つめてくる。

「……私のこと、ママって呼ぶ。」

「あ、ごめん。」

なんとなく洋樹がしゅんとしているように見える。