私を見て、私を愛して

「……ごめんなさい。」

より一層力を込めてぎゅっと抱きしめられた。

「あー!見て!ママ、あのふたりハグしてるよ!!」

「こら!見ちゃだめ!言っちゃだめ!」

公園にいた親子の会話が聞こえてくる。

その声にハッとして、急いで離れた。

(やだ!見られた!恥ずかしい!!)

ふたりの間に気まずい空気が流れる。

「……とりあえず車に行こうか。」

その提案にありがたく乗った。

(やだほんと。恥ずかしすぎるよ。)

車内は気まずい雰囲気だった。

気を取り直すように、洋樹が咳払いをした。

洋樹が真剣な顔でゆか子の方に体を向けてきた。

その真剣な表情に、ゆか子は姿勢を正す。

「何が嫌だったの?」

ゆか子は黙ってしまう。

「ねぇ、言って。嫌だったこと全部。」

洋樹の真剣な表情に黙っていることができなくなった。