私を見て、私を愛して

洋樹と永遠の愛を誓い、夫婦になった。

これからの人生、互いにあなただけだと誓った。

それなのに、夫が、洋樹が、ゆか子のことを愛してくれないというのなら、誰がゆか子のことを愛してくれるのか。

ゆか子は声を上げて泣いてしまいそうだった。

「……私は……あなたの……ママじゃない……」

ゆか子は自分の気持ちを落ち着けるように小さな声で呟いた。

「え?何か言った?」

声が少し震えてしまった。

小さすぎる呟きは、洋樹には届かなかった。

ゆか子は俯いてそっと唇を噛んだ。

ゆか子を乗せた車は、車通りの少ない道に入った。

「ここで下ろして。」

ゆか子の突然の言葉に洋樹は訝しそうにしている。

「え?なんで?ここで?」

「……私はママじゃない。」

気持ちが昂ったせいで、会話になっていない。

「待って、急にどうしたの?ママはママでしょ。」

洋樹は戸惑っているようだが、ゆか子に言い聞かせるように言った。