それから、1ヶ月ぐらい経過した夏。

 私は、講義を受けたあと、帰ろうとした。
 そこに、山崎優磨が現れた。

「ねぇ、話があるんだけど。ちょっときて。」
 真面目な顔で、私に言った。

『そういえば、引っ叩いたなぁ。その仕返しかも。』
 
「わかった。」
 私は、少し緊張したが、ついて行くことにした。

 大学の裏庭に行った。
 そこはあまり人が来ない。
 
『殴られるのかな?未だに根に持っていたんだ。まぁ、引っ叩いたのはやり過ぎた気もするから仕方ない。』