目の前には、山崎くんと山崎くんといつも一緒にいる2人、目黒くんと吉田くんだった。

 さっきの音はクラッカーらしい。
 
「え?」
 栞の顔を見ると、大笑いして、クラッカーを手に持っていた。

「どういうこと?」
 私は、みんなの顔を見た。

「お誕生日おめでとう。」
 やっと気づいた。 
 私に内緒で、サプライズをしてくれたのだ。

「ありがとう。」
 照れながら、個室の中に入った。