次の日、大学へ行った。

　相変わらず、女の子たちに囲まれている山崎くんを見つけた。

　山崎くんは、私に駆け寄ってきた。
「おはよう。」
「おはよう。じゃあ。」
　山崎くんを置いて、さっさと講義に向かった。

　栞に会った。
「おはよう。」
「おはよう。純菜、今日イライラしてない？」
「え？してないよ。」
「そう？」
　私は、間違えなくイライラしていた。
　自分でも気づかないフリをしていたが、栞に言われて、確信を持った。

　私は、山崎くんが女の子に囲まれてることにイライラしていたのだ。
　嫉妬していたのだ。
　私もあんな風に、山崎くんと話したかった。