おにぎりと味噌のポタージュスープを出した。

「いただきます。」
「どうぞ。お口に合うかわかりませんが。」
 山崎ぐんはひと口食べた。

「うまい。」
 目を丸くして幸せそうな顔で言った。

「よかった。
 あっ、講義は代返頼んどいたから、今日はゆっくり休んでね。」
「ありがとう。」
 山崎くんにお礼を言われると調子が狂う。

 食べ終え、片付けをした。
 
 私は帰ることにした。
「じゃあ、私は昼からの講義は出るから帰るね。」
「本当、ありがとう。
 お礼したいから、連絡先教えて。」
 嫌ではなかった。

 山崎くんと連絡先を交換した。
「じゃあ。」
「じゃあ。」
 私は山崎くんのマンションを後にした。