モテ男が私に溺愛?

「えっと、私のアパート、あっちで、駅前通らないんだ。」
「そうだったんだ。でも、今日は会えた。」
 山崎くんの真剣な眼差しに、押され気味になっていた。

「ごはん行かない?お腹すいた。」
「いいよ。」
 断る気になれなかった。

「いいの?やったー!」
 山崎くんは、すごく嬉しそうな顔をしていた。
 私も笑った。

「純菜ちゃん、初めて俺に笑ってくれた。」
 そう言われて、すぐに真顔になった。

「どこ行こうか?」
 私は咄嗟に話を逸らした。

 そのとき、山崎くんがフラついた。