「あのね、避妊してても妊娠する事、あるから。
しかも、ききちゃんが浮気してるとか思った事ねぇし、間違いなく俺の子だよ」

佑典は、まだ不安そうな表情をしている、喜々良を抱きしめた。

佑典に付き添ってもらい、病院に行くと、喜々良は妊娠11週目(3ヶ月だが、翌週から4ヶ月)だった。

「予定日は来年の8月7日だろ?
俺、来年の3月に卒業するし、それからは進学せず働くから、なんとかなるでしょ」

まだまだ、考えなきゃいけない事はあるけれど、佑典が、なんとかなると言うと、本当にそんな気がするから不思議だ…。