付き合った日、どんな事があっても、佑典と話し合って乗り越えていきたい、と心に誓った。
その気持ちは今でも変わらない…。


‐「ゆうちゃん」

喜々良が佑典の部屋を覗くと、

「どした?おいで」

佑典は、喜々良の大好きな優しい笑顔で、喜々良を呼んだ。

「あの…わたし、妊娠してるみたい」

呼吸を整えてから、喜々良は佑典に言ったが、

「それで様子が変だったんか」

人の気持ちなど知らず、佑典は笑っている。

「ゆうちゃん、ひどい!
わたし、すごく考えたんだから!!」

「考えたって、中絶とか…?」

急に、佑典が真顔になる。

「ううん、そこまでは考えてない。
ただ、ちゃんと避妊してるのに、ゆうちゃんとしかしていないのに、どうして妊娠しちゃったんだろうって…」

喜々良の言葉に、佑典はあきれている。