夕方、喜々良は佑典の靴がある事を、確認すると、佑典の部屋に向かった。

佑典の部屋のドアをノックするが、返事がない。

「ゆうちゃん…?」

ソッとドアを開けてみると、佑典は眠っていた。

後にしようかとも思ったが、佑典が起きている状態で告白の返事をするのは恥ずかしいので、喜々良は静かにベッドに向かう。

「わたしもゆうちゃんが好きだよ」

そのまま部屋を出ようとしたら、いきなりベッドから佑典の手が伸び、

「…きゃっ」

佑典に押し倒された。

「ひどいぃ、起きてたの!?」

ポカポカと佑典を叩く。

「や、途中までは本当に寝ていたんだけど…」

「もう!」

「それより、さっきの言葉、信じてもいいの?」

「うん」

喜々良が頷くと、

「嬉しい」

佑典は笑い、キスをした‐。