花奈


「はい、出来たよ?」

「えっ、早!?ほらやっぱり朝でも出来たじゃん。
…ありがとっ」

メッセージアプリの登録から、他のデータの移行まですべて終わっていて、機械音痴の私からしたら驚きの連続。

「…これはなんで?」

「ん?何が?」

「いや、なんでお気に入りのところに口野君入ってんの?」

今まで、お気に入りリストには舞と颯しか入ってなかったのに、
何故か舞と口野君になっている。

「え?いーじゃん!そろそろ颯じゃなくて他の恋探せば?っていう俺の応援だよ。」

「なにそれ…別に颯と普通に話せてるだけで私はいいもん。」

「ふ〜ん。ま、恋愛相談はいつでも受け付けてるからね〜。そのために俺のアカウント一番上にしてんだから」

「はいはいありがと」

あなたに相談したら、変なこと教え込まれそうだから嫌だよ!なんて思ってた