「口野君っ」
駅でキョロキョロ花奈を探してたら、後ろから彼女が現れた。
「バイトおつかれ様」
「ありがと!
…急にどしたの?」
まぁ、急すぎたな…
「…さっき、彼女に別れようって言った。」
「そっか、」
「返事はもうちょっとまってほしいって言われたけど、俺の中ではもう決まってるから…
そしたら無性に花奈に会いたくなってさ?」
虫が良すぎる…?そんな事知ったこっちゃない。
俺は花奈が好きだから。
「んふっ、私はいつでも待ってるから、焦らなくてもいいよ?
会いたいって言ってくれて嬉しかったし!」
…この子は、本当に…
「本当無理大好き」
「…あ!バカここ公共の場!わかる!?」
「うん分かる。でも抱きしめたいもんしょうがないじゃん」
いっそのこと体の中に染み込ませたいって言ったら
ちょっと引かれました…。



