大好き信じた私が馬鹿?



「…今日も二人で帰るの?あんたたちどういう関係なの、って言われちゃったよ。」

「ふはっ、流石に一緒にいすぎかな?」

「みんな口野君と彼女さんが付き合ってるって思ってるから、
…私嫌な女に見えてるのかな。」

放課後、少し遠い花奈の家までの道のりで、不安そうな顔をする。

「陰口言う奴らがいたら、俺が蹴飛ばしてやるから安心しな」

俺が花奈の全てを守ってやる。

告白してから2週間ほど。週に数回は花奈と一緒に帰っている。
…俺は毎日一緒でいいんだけど、花奈は周りの目線が気になるみたい。

「花奈、」

「なぁに…っん、」

「ふふっ、かわいーね。耳真っ赤じゃん」

この子は何度キスしても、毎回初心な反応を見せてくれる。それが可愛くて嬉しい。

「大好きだよ、花奈」

「…うん、ありがとう。」

「じゃなくて、花奈は?」

「…好き。」

…んぁあ可愛い無理。

「ありがとう送ってくれて。気をつけてね?」

「ん、ありがと。」

バイバのキスをして、花奈から離れた。
こんな日々が続けばいいのに…