大好き信じた私が馬鹿?



裕貴


「おはよ〜」

「おはよっ」

まだ教室には数人しか来ていないような早い時間。
こんな時間に登校する事なんか今までなかった俺が、早く来る理由は一つしかない。

「花〜奈。今日も可愛いねっ」

少しでも花奈との時間を増やすため。
今はまだ、ほとんど俺の片思い…?
いや、段々花奈の気持ちが両思いへと変わってきてくれてるのも分かる。

「…それいつまで言い続けるの?恥ずかしいんだけど…」

そんなの、花奈が可愛い限り言い続けるよ?

誰も俺たちが付き合ってる…まだ(仮)だけど、付き合ってるなんて知らない。
まぁでも二人の距離感を見て、花奈の親友である舞には変に見えているようで…