「私は世界1の歌姫になるからね!」

「じゃあ、僕がミウのバックダンサーになるよ」


それが私の1番幼い記憶だ。

確か私たちが5歳になったばかりの時だったと思う。

子供らしい夢いっぱいの目標。小学生のサッカー選手になりたいだとかその感覚にかなり近い。

私は大学入学と同時に東京へと上京している。

日の差し込む公園で友達を待ちながらスマホをいじっていたら懐かしい写真がたくさん出てきて私は幼い日のことをふと思い出した。

「美雨。ごめん、遅れちゃった」

友達が来たので私はスマホをポケットになおした。