「ナオミちゃん、起きなさーい..」
「ハーイって..起きてまーす!」
「だったら呼ぶ前に下りて来なさい?」
「分かりました」
居間のテーブルを、開けた窓から入ってくる爽やかな風が吹き抜ける、そんないつもの朝を私達は朝食を食べながら優雅に噛みしめた。
付けたまま私とママに無視されているテレビからは、頻りに中東から入ったうれしいニュースが現地からの中継も交え報じられていた。
「来週の土曜日になるんだって、パパが帰って来るの」
(パンをかじりながら)
「そうなんだ...まぁいつもの事だけどね」
パパは去年から海外で仕事をしています。
どういったお仕事かっていうのは..
埃フィルター浄化機を世界中に設置して回る...
スタッフ!!
ちなみに、この埃フィルター浄化機とは?
埃を吸い取って、
その吸った埃を浄化して部品にする機械の事です。
そんな、正に世界に必要な仕事をするパパを私とママは、いつも..
"誇り"に思っています...(笑)
"世界が脱皮したって言われ13年が経った"
もう..今から13年前の事、私はまだママに甘えおんぶをしてもらい、ママが離れたら泣きじゃくってよくパパを困らしていた(らしい)。
その頃、世界では国の偉い人達が一同に集まる集会を開いて議論に議論を重ねていた。それから半月ほど経過して、偉い人たちが出した答え...
それは!?
《世界が良くなる事に欲張る!》
..であった。
それから世界は少しずつ変わり始めた。
貧困問題をはじめ、環境・国同士のいざこざ・失業者問題・ネット犯罪などなど、それらに確り目を向ける偉い人たちを見た世界中の人々は感心するだけでなく、それらに協力していく事を決意し一致団結し始めると、それは次第に大きくなり、どんどんスピードも上がり、もはや世界で何が起こっても止められものでは無かった。
《そして気付いた時には!》
_________
______
____
「じゃあ、行ってきまーす!」
「気を付けて行くのよー?」
私は愛車(電気自転車)をガレージから出して玄関の前にセットした。
そして いつもの様に周りを眺めると、そこから沢山の音が響き合っていた。
うれしそうに出勤するサラリーマン、まるで大会に向けてもう練習するゲームオタクの集団、仲良し過ぎなカップル、朝からほろ酔い気分で学生に笑われてるおじさん、二階の窓から景色をあくびしながら眺めるお兄さん?、緩やかに走る車やバイクたち...
あーほんと、朝から賑やか..
それに空には最新の特殊映写機で映し出された大きいクジラが雲の間をスーイスイと游いでいて
それを見た小さい幼稚園児の子が母親に向かって
「クジラ! クジラ!」
ってはしゃいでいる。
それを見て、思わずうっとりと
「私も一緒だよ。ステキだね、ほんと朝から...」
本当に..
"もう世界は、陰鬱な場所から脱皮したんだから..."
「行けー! エレクトロニクスバイシクル!」
そう言って私は、学校に向けて自転車を走らせると
自転車に付いた小型ラジオから軽快なインストゥルメンタル(ニューウェーブポップ?)が流れてきた。
「ハーイって..起きてまーす!」
「だったら呼ぶ前に下りて来なさい?」
「分かりました」
居間のテーブルを、開けた窓から入ってくる爽やかな風が吹き抜ける、そんないつもの朝を私達は朝食を食べながら優雅に噛みしめた。
付けたまま私とママに無視されているテレビからは、頻りに中東から入ったうれしいニュースが現地からの中継も交え報じられていた。
「来週の土曜日になるんだって、パパが帰って来るの」
(パンをかじりながら)
「そうなんだ...まぁいつもの事だけどね」
パパは去年から海外で仕事をしています。
どういったお仕事かっていうのは..
埃フィルター浄化機を世界中に設置して回る...
スタッフ!!
ちなみに、この埃フィルター浄化機とは?
埃を吸い取って、
その吸った埃を浄化して部品にする機械の事です。
そんな、正に世界に必要な仕事をするパパを私とママは、いつも..
"誇り"に思っています...(笑)
"世界が脱皮したって言われ13年が経った"
もう..今から13年前の事、私はまだママに甘えおんぶをしてもらい、ママが離れたら泣きじゃくってよくパパを困らしていた(らしい)。
その頃、世界では国の偉い人達が一同に集まる集会を開いて議論に議論を重ねていた。それから半月ほど経過して、偉い人たちが出した答え...
それは!?
《世界が良くなる事に欲張る!》
..であった。
それから世界は少しずつ変わり始めた。
貧困問題をはじめ、環境・国同士のいざこざ・失業者問題・ネット犯罪などなど、それらに確り目を向ける偉い人たちを見た世界中の人々は感心するだけでなく、それらに協力していく事を決意し一致団結し始めると、それは次第に大きくなり、どんどんスピードも上がり、もはや世界で何が起こっても止められものでは無かった。
《そして気付いた時には!》
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「じゃあ、行ってきまーす!」
「気を付けて行くのよー?」
私は愛車(電気自転車)をガレージから出して玄関の前にセットした。
そして いつもの様に周りを眺めると、そこから沢山の音が響き合っていた。
うれしそうに出勤するサラリーマン、まるで大会に向けてもう練習するゲームオタクの集団、仲良し過ぎなカップル、朝からほろ酔い気分で学生に笑われてるおじさん、二階の窓から景色をあくびしながら眺めるお兄さん?、緩やかに走る車やバイクたち...
あーほんと、朝から賑やか..
それに空には最新の特殊映写機で映し出された大きいクジラが雲の間をスーイスイと游いでいて
それを見た小さい幼稚園児の子が母親に向かって
「クジラ! クジラ!」
ってはしゃいでいる。
それを見て、思わずうっとりと
「私も一緒だよ。ステキだね、ほんと朝から...」
本当に..
"もう世界は、陰鬱な場所から脱皮したんだから..."
「行けー! エレクトロニクスバイシクル!」
そう言って私は、学校に向けて自転車を走らせると
自転車に付いた小型ラジオから軽快なインストゥルメンタル(ニューウェーブポップ?)が流れてきた。