灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 するとあかねの頬は桃色に染まる。しおんはそれを見てあかねの頬を指先でつっつき、「これじゃ月影じゃないよ」とからかうと、あかねはその意図に気づいてもっと真っ赤になる。

 怒り顔でぷいっとそっぽを向いたあかねにしおんは歩み寄り目の前に立つと、そしてなんの前置きもなく突然、腕をあかねの背中に回した。

「あ……っ!」

 驚いた瞬間、あかねの顔はしおんの胸の中にあった。頬でしおんの心臓の鼓動を感じながら、あかねも自分の鼓動を感じ取る。どっちが早いんだろう? でも、きっとどっちも早いはず。

 するとしおんは耳元で囁く。

「赤くてもきみはきみだ。だって俺はきみに俺のことを好きにさせるっていったじゃないか」

 その言葉にあかねはしおんの胸の中で囁く。

「うん、もうとっくに、だけどね」

 吐息のような声でそういって、あかねもしおんの背中に腕を回した。互いが互いの鼓動、呼吸、そして温もりを感じあった。



☆彡

「おはよう。やっと電車が動き出したよなぁ」