灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「おおっ! 上出来だよ、さすがあかねだ。……でも断っておくけど、これはあくまで仮説だよ。まぁ、もしそうだとしても、地球規模の異変を戻すチート的能力なんて誰も持ってないよね。ただ、それが起きたのがいつかっていうのは予想できるかもしれない」

 それからしおんはA4のまっさらな白紙を何枚か準備した。そこに難しい数式を書き込み始めた。

 あっ、なんだろう。でもこればっかりはよくわからないや……。

 白紙の上に難しい公式を書き連ね、よくわからないことをつぶやいているしおん。

 あかねはしばらくそれを眺めていたが、公式が古代文字のように見えてきて、しおんの計算が魔法のように聞こえてきた。

 うつらうつら……。

 コテン。

 いつの間にやら眠りの中に落ちていった。あかねは夢の中でしおんに話しかける。

「しおんくんって、すごいね、頭いいね、それにカッコイイね、ムニャムニャ……」

 そんなあかねの寝顔を見てしおんはくすっと微笑み頬を撫で、それからこっそりとその頬に口づけた。

「あかね、俺が死んでも幸せでいてくれよな……」