灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「いいかい、地球というのは『地殻』『マントル層』『外核』それに『内核』から構成されている。その中でも『内核』は固形の鉄の塊だと最近判明したらしい。だから、その中心にある『内核』が今になって中心から突然ずれたのだと思っている。圧縮されて比重の高い鉄が中心からずれれば回転速度は遅くなるのが当然だよね? 物理的な作用がないのに鉄に影響するとすれば磁力だろうから」

「あ、そういうことなんだ。なんかすごく納得、しおんくんってすごいね。先生みたい!……でもこの仮説って、ほんとうにあってるのかな?」

「誰だってそう思うよね、だから俺はこの仮説が正しいか検証してみたんだ」

「うわぁ、昨日しおんくんに告白されて恋愛モードだと思ったら、今日はすごいSFモードだね」

 そういいながらも、しおんの真剣な横顔にあかねは胸が熱くなるのを感じていた。

……この横顔、あたしだけが知っているんだ。皆がどんなにしおんくんのことを悪く思っていても、ほんとうのしおんくんはあたししか知らないんだ。

 秘密を共有しているみたいで胸の中がくすぐったい。