灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「つまり地球の重心がずれた……ってこと? でも、そんなことが最近急に起きたわけ? なんで?」

 あかねなりの疑問をしおんに投げかける。

「それはこういうことで説明できそうだ」

 するとしおんはふたたび机の引き出しを開き、今度はハンドスピナーとベーゴマを取り出した。まずはテーブルの上にハンドスピナーを置き、くるんと指で回す。

 無言で見ていたけれど、それは別段変わった様子もなく、三分ほどかけて徐々にスピードを落とし、やがては静止した。

「……それでこれが何か?」

「つまり、みんな現象の起き方がこのようなものだと勘違いしてる。だけど、ほんとうはこういうことかもしれない」

 そういうと今度はベーゴマを手にしてくるくると器用に紐を巻き、構えてシャッと腕を引く。ベーゴマはカツンと心地よい音を立てて机の上で鋭く回転した。

 しおんくん、上手。心の中で拍手する。

「見ててごらん」

 いわれたとおり回転するベーゴマをじーっと見ていると、徐々に動きは緩くなっているようにも見えるが、それでも安定して回り続けている。