「信じられないだろうけど聞いてくれないか、とはいっても俺の仮説だけどね」
するとしおんは机の引き出しを開いて漁り、何かを取り出した。見ると小さな案山子《かかし》のようなおもちゃ。両腕をアーチ状に長く伸ばしており、その両端には重りがついている。しおんが自分の指の上にそのおもちゃを立てると、腕をブランブランとさせながらバランスを取って立っている。
「ヤジロベーだよ。まずは自転が遅くなった理由なんだけどね」
そういってしおんはヤジロベーを自分の指の上でくるっと回す。すると揺れながらゆったりと回転した。そしてあかねに目をやり視線がヤジロベーの手を追っていることを確認すると指先で止めた。
「じゃあ、今度はこうしてみよう」
次にヤジロベーの両腕の重りを腕の中心近くにくいっと寄せる。そしてふたたび指の上に立てると、不安定なものの指先に立った。
「さっきと見比べてみなよ」
といって指でヤジロベーの腕を回すと、今度はクルクルと、より早く回転した。
「今のが自転が正常だった時の地球の状態。重心が中心に近いほど早く回転し、そして中心からずれていくと回転速度は遅くなるんだ」
するとしおんは机の引き出しを開いて漁り、何かを取り出した。見ると小さな案山子《かかし》のようなおもちゃ。両腕をアーチ状に長く伸ばしており、その両端には重りがついている。しおんが自分の指の上にそのおもちゃを立てると、腕をブランブランとさせながらバランスを取って立っている。
「ヤジロベーだよ。まずは自転が遅くなった理由なんだけどね」
そういってしおんはヤジロベーを自分の指の上でくるっと回す。すると揺れながらゆったりと回転した。そしてあかねに目をやり視線がヤジロベーの手を追っていることを確認すると指先で止めた。
「じゃあ、今度はこうしてみよう」
次にヤジロベーの両腕の重りを腕の中心近くにくいっと寄せる。そしてふたたび指の上に立てると、不安定なものの指先に立った。
「さっきと見比べてみなよ」
といって指でヤジロベーの腕を回すと、今度はクルクルと、より早く回転した。
「今のが自転が正常だった時の地球の状態。重心が中心に近いほど早く回転し、そして中心からずれていくと回転速度は遅くなるんだ」


