灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 あたしってしおんくんに色んなものをもらってる。好きになってくれて、褒めてもらって、雲海の朝日を見に連れて行ってくれた。

 けれども、あたしはしおんくんにしてあげられることがあるのかな?

 思いを巡らすけれど何ひとつアイデアが浮かばない。もうすこし、この世界に時間が残されていたら……。

 考えれば考えるほどわからなくなって、あかねはそのままうとうとと微睡みに落ちていった。



 気がつくとスマートウオッチにメッセージが入っていた。日差しが部屋の奥まで差し込み続けていたから、時間がよくわからない。けれども時計を確認してみると自分の体内時計もなかなかだな、と思った。午前七時ちょうど。メッセージを開く。

「おはよう、今日、俺の家に来ない?」

 即座に返事をする。

「えっ、でも今日学校があるじゃん。昨日遅かったからこっぴどく怒られちゃったし。今日は早く帰らなくちゃ」

 するとしおんからの返事はすこしだけ間があった。

「そうだ、いいこと考えた。学校サボって俺ん家に来ればいいんだ」

「ええっ!? でも授業について行けなくなっちゃうよ」