「あかね、あなた帰ってきた時すごく楽しそうな顔してたけど、何かいいことあったの」
「へっ?」
速攻でごまかした。けれども自分の性格や反応の仕方をよく知る母は、あかねの表情を読み取ったらしく、的確に察してきた。手ごわい相手だ。
「まさか、デート?」
「ちがうちがう!!」
思いっきり正解だけど、あわてて両掌を目の前に出してぶるぶると振り全力をもって否定する。
「とっ、とにかくあたし今日は早く寝るね。もうこんな時間だから」
「夕食はどうするの。残してあるわよ」
「なんか食べられなーい、お腹いっぱい」
ほんとうは胸いっぱいだし、帰ってからしおんくんのお母さんに夕食をご馳走になってしまったのだ。サーモンときのこのレモンバターパスタとコーンポタージュ。
しおんくんと一緒のご飯、思い出すとなんだか照れくさい。それにしおんくんのお母さんはすごく上品で可愛らしく、まるでお姉さんのよう。あたしがおじゃましても、「しおんにも友達ができたのね」と喜んで快く迎えてくれた。それに「一緒に住んじゃったらどう?」なんて冗談だけどとんでもないこと言い出す始末で困っちゃった。
「へっ?」
速攻でごまかした。けれども自分の性格や反応の仕方をよく知る母は、あかねの表情を読み取ったらしく、的確に察してきた。手ごわい相手だ。
「まさか、デート?」
「ちがうちがう!!」
思いっきり正解だけど、あわてて両掌を目の前に出してぶるぶると振り全力をもって否定する。
「とっ、とにかくあたし今日は早く寝るね。もうこんな時間だから」
「夕食はどうするの。残してあるわよ」
「なんか食べられなーい、お腹いっぱい」
ほんとうは胸いっぱいだし、帰ってからしおんくんのお母さんに夕食をご馳走になってしまったのだ。サーモンときのこのレモンバターパスタとコーンポタージュ。
しおんくんと一緒のご飯、思い出すとなんだか照れくさい。それにしおんくんのお母さんはすごく上品で可愛らしく、まるでお姉さんのよう。あたしがおじゃましても、「しおんにも友達ができたのね」と喜んで快く迎えてくれた。それに「一緒に住んじゃったらどう?」なんて冗談だけどとんでもないこと言い出す始末で困っちゃった。