飛び入りの小旅行で帰りが予想外に遅くなったあかねは遠慮がちに家の扉を開く。
「ただいまぁ……」
「バッカモーン!! 今何時だと思ってるんだっ」
あいさつするや否や、太い怒声が飛んできた。
「ごっ、ごめんなさいっ! お父さん」
怒られるのは覚悟していたけれど。
「こんな時間まで何していたのよ、まったく」
母も父の後ろに立って腕を組み怒り顔。
「ええと、ちょっと友達と盛り上がっちゃって……」
眩しい朝日が部屋の奥まで照らしているけれど、ほんとうのところ日付が変わってしまう時間なのだ。
「あれだけ気をつけるといっただろ、ただでさえ凍死し損ねた日の翌日だぞ」
「ほんとうにごめんなさい……」
いくらしょんぼりしても今回ばかりは母が擁護することもない。両親とも眉間にしわを寄せてあかねに反省を促す。
「正直いいなさい、いったいどこに行ってたのよ」
「えーと、朝日を見ていたの。それだけ……」
気まずさでつい目をそらしてしまう。気持ちが盛り上がり過ぎて時間のことなんてすっかり意識から飛んでいた。
「ただいまぁ……」
「バッカモーン!! 今何時だと思ってるんだっ」
あいさつするや否や、太い怒声が飛んできた。
「ごっ、ごめんなさいっ! お父さん」
怒られるのは覚悟していたけれど。
「こんな時間まで何していたのよ、まったく」
母も父の後ろに立って腕を組み怒り顔。
「ええと、ちょっと友達と盛り上がっちゃって……」
眩しい朝日が部屋の奥まで照らしているけれど、ほんとうのところ日付が変わってしまう時間なのだ。
「あれだけ気をつけるといっただろ、ただでさえ凍死し損ねた日の翌日だぞ」
「ほんとうにごめんなさい……」
いくらしょんぼりしても今回ばかりは母が擁護することもない。両親とも眉間にしわを寄せてあかねに反省を促す。
「正直いいなさい、いったいどこに行ってたのよ」
「えーと、朝日を見ていたの。それだけ……」
気まずさでつい目をそらしてしまう。気持ちが盛り上がり過ぎて時間のことなんてすっかり意識から飛んでいた。