灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 だけどきみは違う。きみは自分が思ったことを他人に言わないけど、その胸の中は雪解けの水のように澄んでいて、それに俺のいうことにも正面から向きあってくれる。
 馬鹿がつくほど正直で、馬鹿がつくほど純粋で、そして馬鹿がつくほどのお人好しだ」

「もうっ、しおんくんったらバカバカ言わない! 恥ずかしいじゃない」

 ううん、馬鹿っていわれたから恥ずかしいんじゃない。好きでなかった自分がこんなにも褒められることが嬉しくて恥ずかしいんだ。

 それはまるで大雨に見舞われた後、ずぶ濡れで空にかかる虹を目にした気分だ。ああ、しおんくんはあたしのことをそんなふうに思っていてくれたんだ。

 しおんは立ち上がり、両手を大きく広げ、興奮した様子であかねにいう。

「聞いてくれ、俺はやっぱりきみが好きだ、大好きだ。きみじゃないといけないと思ったのはやっぱりほんとうだったんだ!」

 それからぐいっとあかねの腕を引き、雪の上に立たせる。そしてあかねの肩を抱き寄せた。

「せっかく恋人になれたんだから、こうさせてくれ」

「しおんくん……」