灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 あかねはそう返事したけれど、しおんのいうことも理解できなくない。成績が上位でもしおんに勝てない人は、なおさらしおんを悪くいうきらいがあったからだ。

「でもそれも結局、相対的なものだ。自分を知るのは大事なことだよ。だから俺は、同じくらいの欠点も持っていることをわかっている。実は音痴だし、方向音痴でもあるし、運動音痴でもあるし」

「あと、ちょっと強引で……自意識過剰?」

「過剰ではなくて正確な評価。まぁ、あかねにだけは言っとかないとね。音痴シリーズそろってること。パーフェクトな彼氏を期待されたら困るから。
 でも、皆には内緒にしていてくれ、イメージに関わる」

 そういって指を唇の前に立てるしおん。

「へー、一応、世間体は気にしてるんだ。最悪だけどね」

「まぁね。でもほんとうはみんな凄く優れたところがあるのに、自分で気付けないだけなんだ。それなのに他人を否定して、自分の能力を伸ばすことをおろそかにしちゃってるんだ。だから俺を嫉む人や非難する人は、それまでの人ってことだよ」

「……しおんくんって変な人かと思っていたけど」

「すこしは印象変わった?」