灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 すると言いだしっぺのしおんは知らん振りの顔をして、腰のあたりで左手の小指をちょんと差し出す。

 あかねは心の中の葛藤に抗いながらも右手を包む手袋を外して小指を差し出し、しおんの小指にそっと絡める。

 不思議なくらい、ふたりは同じタイミングでぎゅっと力を入れて結んだ。

 なんだろう、胸の奥もぎゅっと締めつけられるこの感じ。

 あかねは自分の視線よりも高いところにあるしおんの横顔に目を向けると、頬がすこしだけ火照っているように思えた。

 ふーん、天才の変人くんでも照れたりするのかな?

 それが面白くて自分からアピールしてみたいと思い、あかねは繋いだ手をクイッと空に掲げる。

 そしてちらっとクラスメートに目をやると、みんなこちらを指さしてざわざわとしている。

 せめて一生に一度くらい見栄を張らせてよね! あかねは心の中でそう思いながら、わくわくとした気持ちを隠せずにいる。つい雪の上でスキップを踏んでしまう。すると。

「おっとっと」