灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 しおんはレモンティーをこくっと一口含んで喉を通すと、そっとひとこと。

「これはただの趣味だよ。でもこれから先、俺はきみに俺の秘密を預けたいと思うんだ」

 意味ありげな言い方をした。

「なんだか楽しそうね、しおんくんの秘密かぁ」

 あかねは、恋心は棚上げにして、自分の常識の枠外にいる「高槻 しおん」という変人にちょっとばかり興味を持ち胸が期待に躍った。

 するとしおんはあかねの前向きな表情を読み取り、こう続ける。

「だから俺の願いもきみに叶えてほしいと思ってる」

「しおんくんの願い……って?」

 するとしおんは表情を崩し、へへっと笑っていう。

「え、と、まずは手を繋いで欲しいんだ。ほら、恋人らしくさ」

「えー、それなんか嫌」

 つい本心を即答してしまうあかね。

「うわっ、ひでえ! さっそく断りやがった。このオシトネスベリがっ!」

「あ、しおんくんのほうがひどいわよ、そんな品のないこといって!」

「悔しかったら手、繋いでみろよっ!」

 明らかにあかねを挑発するしおん。するとその言葉にあかねはふと思い出した。文香が東照寺くんと手を繋いだと自慢していたことを。