灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「ホントは文香。あの子が自分のためにイベント作ったんだよ。でもそのせいであたしが……」

 ああっ、といって頭を抱えテーブルにひれ伏す。けれどもあかねはしおんに尋ねたいことがいくつかあったのも事実。だからすぐに突っ伏した顔をひょこっとあげて切り出す。

「ねえ、そういえばあたしを吹雪の中から助けてくれた時、しおんくんはあたしに『ここで死ぬわけにはいかないんだ』っていったよね? それって告白するつもりだったのかもしれないけど、なんかそうじゃない気もするんだけど……。
 それに『きみは死なない』っていったよね。世界が終わるっていうのに。……それって、どういうこと?」

 あかねは後者に関してはおおかた、魂は死にませんとか中二病的な答えだろうと予測している。

 けれどもその質問にさっきまで緩んでいたしおんの表情が一変する。真剣な眼差しがあかねを突き刺すと、あかねはその鋭さについたじろぐ。

 そして同時に思う。この人っておかしい人かもしれないけど、でも……。

「うん、結論からいうと死ぬ人と死なない人がいる。ちなみにほとんどの人が死ぬだろう」