灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「水着姿。弾力に富んだ」

 平然と答えるしおん。

「きもっ!」

「ほんとうは別の理由だけどね」

「えっ?」

 一瞬、しおんの目の色が深くなったのにあかねは気づいた。けれども自分から立ち入る事はせず距離を置いて相手の意図を推し量る。

「しおんくんってさ、学校にはぜんぜん来ないし、普段何やってるかわからない人じゃん」

 あかねは非難を込めて突き放すようにそういう。するとしおんはすこしだけ真面目な顔をする。

「ああ、そうだね。俺にはいろいろと人に言えないことがあるから」

「『人に言えないこと』とは言えるんだね」

「そうそう、聞きたくなったでしょ?」

「ぜんぜん。ミドリムシと同程度の興味しか湧かないよ」

 ほんとうは興味が湧いたけれど、あえてつれない態度をとるあかね。

「チェッつまんねーの。でも俺の彼女になるの、あかねがイエスっていったんじゃん。すこしは興味持ってよ」

「あの雰囲気、断れないわよ。あれ作戦よね、絶対」

 するとうん、と無邪気に答えるしおん。

「あー、やっぱりそうなんだ、ひど」

「でもイベント考えたの、あかねだろ?」