登壇した際の道はすでに人で埋められて、逃げ道はどこにもない。
ああ、これこれ、まさに四面楚歌っていうシチュエーションだわ。そしてこれが誓いの鐘イベントの効果なのね。
文香のアイデアって凄いといまさら体感して感心する。そこで更に山田先輩が面白がって余計なナレーションを飛ばす。告白の相手が上級生にも有名な高槻 しおんだから容赦ない。
「さあ、会場の皆様もご一緒に、せーのっ!」
すると「へんじしろー、へんじしろー」というコールが上がる。あかねがたじろぐほど、どんどん音量が上がっていく。壇上で塩をかけたナメクジのように小さくなるあかね。
「へんじしろー、へんじしろー!」
……ああ、イベントで呼ばれた相手は断れないの、わかるわぁ。こうしてあたしはしおんくんの彼氏にされてしまうんだわ。
しおんくんはある意味、天才ともいえる人間だから、こうなることを予測していたのね。
あかねはもはや降参せざるを得なかった。壇上でがくっと肩を落とし、薄笑いを浮かべる。
「あは、あははは……。しおんくん、もうあたしのこと、好きにしてください……」
そう答えて鎖に手をかけた。
ああ、これこれ、まさに四面楚歌っていうシチュエーションだわ。そしてこれが誓いの鐘イベントの効果なのね。
文香のアイデアって凄いといまさら体感して感心する。そこで更に山田先輩が面白がって余計なナレーションを飛ばす。告白の相手が上級生にも有名な高槻 しおんだから容赦ない。
「さあ、会場の皆様もご一緒に、せーのっ!」
すると「へんじしろー、へんじしろー」というコールが上がる。あかねがたじろぐほど、どんどん音量が上がっていく。壇上で塩をかけたナメクジのように小さくなるあかね。
「へんじしろー、へんじしろー!」
……ああ、イベントで呼ばれた相手は断れないの、わかるわぁ。こうしてあたしはしおんくんの彼氏にされてしまうんだわ。
しおんくんはある意味、天才ともいえる人間だから、こうなることを予測していたのね。
あかねはもはや降参せざるを得なかった。壇上でがくっと肩を落とし、薄笑いを浮かべる。
「あは、あははは……。しおんくん、もうあたしのこと、好きにしてください……」
そう答えて鎖に手をかけた。
