灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 それはあかねにとって予想だにしない展開だった。

「えっ、えっ、えっ、えーっ! あたしっ!?」

 自分を指名され驚愕するあかね。叫び声をあげると、学生一同、ばっとあかねに視線を向ける。少なくとも数百の瞳孔があかねをとらえた。現在注目度ナンバーワンのあかねはなんの気持ちの準備もしていなかったので硬直してしまった。壇の横でそのままのふたりをあわせるとマネキンが三体に増えた。

「あかね……あんたいつの間にあいつとそんな関係に……?」

 柄にもなく文香も面食らう。あかねはとにかく必死に声を絞り出す。

「しっ、しらないわよ、あんな変な奴。なんであたしが目、つけられるのよっ!」

 すると文香はほっとした顔。

「あっ、あんたにその気がないならよかった。じゃあ、ちゃんと壇に上がって断ってらっしゃい!」

 そういって文香はグイッとあかねの背中を押す。

 目の前の学生が左右によけて道を作ると、視界が開け、その先には誓いの鐘と、その下に佇むしおんの姿があった。

 しおんは左手をあかねに向かって差し出し、右手はすでに鎖を握っていた。鐘を鳴らす気満々だ。