あかねは必死に背伸びをして壇上に視線を届かせようとするが、たいして背の高くないあかねの視野は前に並ぶ男子学生の背中にさえぎられる。
すると「おおっ!」というよりいつものどよめきとは違って、今回は「えーっ!?」という驚きの声が上がる。
「なになに、どうしたの?」
あかねよりも頭ひとつ背の高い文香はそれが誰かすぐにわかったようだった。
「ちょっ、ちょっと、あいつよ、あいつ! 神出鬼没の『高槻 しおん』」
「しっ、しおんくん!?」
高槻 しおんかよ。あいつが告白!? といったつぶやきが方々から聞かれた。じゃっじゃっと玉砂利が擦れる音が壇上に到達すると、あたりはしーんと静まり返った。
皆が彼の一挙手一投足に注目する。白羽の矢を立てられたのはいったい誰なのか。
しおんくんの言っていた面白いことって、自分が誰かに告白するところだったんだ。わざわざ自分から宣伝するなんて面白いわね。クラスの皆に言って回ったのかしら。変わってるのね、くすっ。でも文香は知らなかったし、なんで?
そして鐘の袂からしおんの低い声が響く。
「前に出てこい、末広 あかね!」
すると「おおっ!」というよりいつものどよめきとは違って、今回は「えーっ!?」という驚きの声が上がる。
「なになに、どうしたの?」
あかねよりも頭ひとつ背の高い文香はそれが誰かすぐにわかったようだった。
「ちょっ、ちょっと、あいつよ、あいつ! 神出鬼没の『高槻 しおん』」
「しっ、しおんくん!?」
高槻 しおんかよ。あいつが告白!? といったつぶやきが方々から聞かれた。じゃっじゃっと玉砂利が擦れる音が壇上に到達すると、あたりはしーんと静まり返った。
皆が彼の一挙手一投足に注目する。白羽の矢を立てられたのはいったい誰なのか。
しおんくんの言っていた面白いことって、自分が誰かに告白するところだったんだ。わざわざ自分から宣伝するなんて面白いわね。クラスの皆に言って回ったのかしら。変わってるのね、くすっ。でも文香は知らなかったし、なんで?
そして鐘の袂からしおんの低い声が響く。
「前に出てこい、末広 あかね!」
