灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 ……それって公開処刑じゃん。「アズ・ユー・ライク」みたいな。

「今日は誰もいませんか? もしいなかったら予定を繰り上げて『お笑い部のトークショー』をさせていただきます」

 イベントが不発だった場合の代替イベントを用意することにしたのも文香のアイデアだ。これの企画運営も放送部。青春を恋愛ではなく、お笑いにかけた学生達にも花道を用意したのだ。

 するとアップテンポな音楽が鳴り響き、この寒空の下なのに裸当然の姿の男子生徒がふたり、姿を現し、コミカルな動きで誓いの鐘の壇上に上がろうとした。

 その瞬間、人混みの中から声が上がった。太くて低い、男の声。

「待て。ここにいるぞ」

 すると鳴り響く音楽がさっと止まった。漫才師もどきのコミカルな動きも停止ボタンを押したかのようにピタッと止まって固まる。妙な態勢でマネキンのようになったお笑い部の必死のアドリブを放置して、皆がその声の源を探りざわざわとする。

「誰かいるぞ、告白するやつが」

「誰? 誰??」