灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 それから山田先輩は時計を見て、しかるべき時間が来たことを確認すると、さっきまでの文句はどこへやら一気にテンションを上げ、マイクに向かって勢いよく話し始めた。なんだ好きなんじゃない司会するの、とあかねは内心むっとする。

「はい、セントジョーンズ高等学校の学生の皆様、この寒い中よくお集まりいただきました。さあ、世界の終わりを迎えて意中の相手に告白する勇気のある方はぜひ名乗り出て、この場で告白したい相手を呼び出してください。
 男子からでも女子からでも構いませんっ!」

 あかねはそのナレーションをぼんやりと聞きながら、もしあたしにそう思える人がいたのなら、文香みたいにここで告白する勇気あったかなと思いをめぐらす。

 皆の視線が集まる中、固まり声が出なくなるどころか失神してしまうかもしれない。やっぱりそんな勇気でないかな、文香はすごいなぁと感心。

「意中の相手は何らかの方法で事前に呼び出していると思いますので、呼び出しても相手が不在の場合は振られたものだと見なします。その場合、ひとり寂しくこの世の終わりを迎えてください」

 どわっと会場は笑いの渦。あかねはちょっと笑えない。