灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 授業に参加した生真面目な学生と、イベントの傍観のために登校した学生がぞろぞろと校舎及び校門から集まってくる。その向かう先には誓いの鐘があった。小高くなった石造りの壇の上に屹立する銀色の支柱と、そのてっぺんから吊り下がる人の背丈ほどもある大きな鐘。そこから垂れた鎖には握るためのコブがふたつある。

 本日の進行役は放送部の山田先輩が務めることになっている。会場に着くと目があった山田先輩に声をかけられる。

「まったく、あんたがこんなこと言い出すから面倒くさいったりゃありゃしない。私だって告白される立場にまわりたいわ」

 発案があかね達なのでそんなふうに嫌味をいわれる。正確には文香なのよと思っているとその文香があかねに耳打ちする。

「でも告白されるかどうかは先輩が決められることじゃないじゃん」

「言っちゃえば? 文香は先輩でも構わず言いたいこという派でしょ」

「そうだけど世界の終わりが近いのに、こんなところで内戦を勃発してもしょうがないから飲み込んどくわ」

 といって勝ち誇ったような顔。ああ、幸せだと精神的余裕も出てくるんだ。人格まで変化させる恋ってマジカル。