灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 その昼間の喧騒をさえぎるのにすこしばかりためらいを覚えながらも、放送のボタンをポチッと押す。

 ピンポンパンポーン。

「お昼の放送時間です。
 えっと……、本日は全校生徒に向けて大事なお知らせがあります。
 世界の終わりに際して、本日から生徒の皆さん自身でおこなうイベントを開催します。
 特に恋人がいない人専用なんですが……」

 すると生徒達の喧騒が一瞬にして止んだ。「恋人」という単語に過敏に反応したらしい。あかねの全身に緊張が走る。ゴクッと一度、唾を飲んだ。

「あの、その……。
 意中の人がいるのにまだ気持ちを伝えていない方は、是非『誓いの鐘』でその気持ちを打ち明けて下さい。土日を除く毎日、放課後午後四時半に誓いの鐘の前にお集まりください。
 告白される予定の方、もしくは告白される希望や心当たりのある方は必ずいらっしゃってください。それから告白する友人を応援する人、それを見物したい人……とっ、とにかく学校に来ている人はみんな集合してください!」