灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 すっかり文香の役目だと思っていたあかねは予想外の配役にあたふたする。だってこの内容はテンプレートのアナウンスからかけ離れすぎている。

「だってさ、あたしがこのイベントで東照寺くんに告白するんだよ? だから私が告知したら、確信犯だって思われちゃうでしょ」

「そりゃそうだけど……」

 やっぱり確信犯だ、文香は。

「私、今日さっそく、東照寺くんに告白するんだから」

「うそっ!? なんかもう文香、前向きすぎるねー」

「だって世界が滅んじゃうかもしれないんだよ?」

 そういいつつ乙女の瞳になる文香は絶対、世界が滅んだりしないと思ってるんだろうな。極楽とんぼめっ、とあかねは腹の中で文香を??りつける。

 すると文香は弁当をぱくぱくと口に放り込んでこういう。

「ははひひははへらひからおへはひへ(私、今しゃべれないからお願いね)」

「……はい、わかりました」

 うなだれ諦めてマイクを受け取るあかね。

 放送室につながる教室の集音マイクは生徒達の喧騒をあかね達に伝えている。放送室と会話ができるシステムが装備されている。