灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 太陽フレアが見えると同時に起きる電波障害。それ自体は一時的なものだけれど、大きな問題はその後に控えていた。太陽フレアから数十時間かけて起きる磁気嵐が直撃すると、あらゆる電子機器を麻痺させてしまう。

 あたしが昨日見たのは太陽フレアっていうものだったんだ。その影響で不思議なイメージが浮かんだのだろうか? かなり大きかったなぁ。

 するとそのニュースが終わってまもなく家の電話もジリジリと鳴り響く。母が電話に駆け寄って行き、すばやく受話器を取り上げる。

「あっ、あなた、どうしたの、お仕事中に。
……えっ、えっ、何ですって……まさか、そんなああああっ!」

 母は突然、その場にへたり込み泣き崩れた。その様子にあかねは驚いて尋ねる。

「お母さん、いったいどうしたの」

 ただならないその様子にあかねは何か大変なことが起きたのだろうと察する。

 すると母の顔は見たこともないような恐怖と絶望の色を映し出していた。涙でしゃぐしゃの顔がひどく歪んでいる。そしてあかねにいう。

「ご……ごめんね……えぐっ、あかね、お父さんも謝って……いたんだけど……最後の希望が、壊れちゃうんですって……」