灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

 その手があかねに届くことはないけれど、あかねはその手を見て思う。



 あたしの頬を撫でてくれた手。

 指を一本ずつ繋ぐなんてやっぱり待ちきれなかった。
 
 いろんなものを作り出す不思議な力を持ったその手で、あたしを抱きしめてくれていた。



 目の前がじわっと滲む。
 
 しおんくん、今までほんとうにありがとう。あたし、しおんくんと一緒にいて、自分が好きになれた気がしたよ。
 
 捕まっちゃったんだ。これでもうしおんくんとは逢えなくなったんだ。楽しい日々とあたしの恋は終わりを告げたのね。
 
 突然訪れた幸せの終焉に呆然としながらも、それが現実でないような、そして夢でもないような妙な感覚。
 
 ひどい疲労と寝不足と落胆でどっと体が重くなる。立っていられずその場にへたり込む。捻挫した足もひどく疼く。強さを増す太陽の光線が目に痛いくらいだ。
 
 目を細めると、太陽の表面が小さく揺らいでいるのがわかる。ああ、なんだかもう、生きる気力がなくなっちゃったよ……。