そういうとあかねはソファーから降りてスカートの裾の乱れを直し、リビングの床に正座をした。そして手をついて深々と頭を下げる。
不自然に他人行儀で、気持ち悪いほど礼儀正しいその態度にあかねの両親は顔をしかめる。あかねはそこで願いを申し出る。
「ほんとうにわがままな娘で反省しています。でも世界が滅びる前にひとつだけ、最後のわがままを叶えさせてください。
……あたし、しおんくんと結婚したいんです」
「……なんだと?」
「お願いします……」
「だめだ、許すはずがない。冗談じゃない」
父は即答する。
「どうして?」
一筋縄ではいかないと思ってはいたけれど、父の返事は結婚が駄目なのだと拒否しているのではなかった。
「あいつだけは絶対にダメだ」
「あいつ……なんでお父さんはいつもしおんくんの事をそういう風に悪く言うの? ただの高校生だよ? それに結婚は彼が十八歳になっていないからダメだって言うの?」
「そういう問題ではない」
「じゃあ、どういう問題なのよ」
「お前はなんにも知らなかったんだな。そう言い出すこと自体、あいつに利用されているとしか思えない」
不自然に他人行儀で、気持ち悪いほど礼儀正しいその態度にあかねの両親は顔をしかめる。あかねはそこで願いを申し出る。
「ほんとうにわがままな娘で反省しています。でも世界が滅びる前にひとつだけ、最後のわがままを叶えさせてください。
……あたし、しおんくんと結婚したいんです」
「……なんだと?」
「お願いします……」
「だめだ、許すはずがない。冗談じゃない」
父は即答する。
「どうして?」
一筋縄ではいかないと思ってはいたけれど、父の返事は結婚が駄目なのだと拒否しているのではなかった。
「あいつだけは絶対にダメだ」
「あいつ……なんでお父さんはいつもしおんくんの事をそういう風に悪く言うの? ただの高校生だよ? それに結婚は彼が十八歳になっていないからダメだって言うの?」
「そういう問題ではない」
「じゃあ、どういう問題なのよ」
「お前はなんにも知らなかったんだな。そう言い出すこと自体、あいつに利用されているとしか思えない」

