「簡単に社員を切り捨てるようなブラック企業に復讐をするためだ。俺はそのノウハウを教わって父がブラックだとリストアップしてきた企業のサイトに忍び込み、さまざまな情報を入手していたんだ。学校をサボっていたのはそっちが忙しかったからだ。
ほとんどインサイダー取引みたいなもんだったな」
「インサイダー取引……?」
「株価の価値を左右する情報を知った上で取引する違法行為ことだよ。ほんとうにシミュレーションゲームみたいだった。重大なミスや不祥事が発覚するとテレビで公表される前にその会社の株は売りさばく。逆に重要な技術の開発に成功したり、特許を取得した場合は……」
「即買いなのね」
「そうだ、一気に値が上がることも多い」
そういうしおんはその技術を鼻にかける様子はまったくない。むしろ罪を告白するかのように粛々としていた。そんなしおんを母がかばう。
「私がちゃんと支えられないからいけなかったの。ねぇあかねちゃん、こんなことを私がいうのも虫がいいのかもしれないけれど、こんなことを聞いても、しおんのことを嫌いにならないでくれる?」
そういう母の眼差しは慈愛に満ちていた。
ほとんどインサイダー取引みたいなもんだったな」
「インサイダー取引……?」
「株価の価値を左右する情報を知った上で取引する違法行為ことだよ。ほんとうにシミュレーションゲームみたいだった。重大なミスや不祥事が発覚するとテレビで公表される前にその会社の株は売りさばく。逆に重要な技術の開発に成功したり、特許を取得した場合は……」
「即買いなのね」
「そうだ、一気に値が上がることも多い」
そういうしおんはその技術を鼻にかける様子はまったくない。むしろ罪を告白するかのように粛々としていた。そんなしおんを母がかばう。
「私がちゃんと支えられないからいけなかったの。ねぇあかねちゃん、こんなことを私がいうのも虫がいいのかもしれないけれど、こんなことを聞いても、しおんのことを嫌いにならないでくれる?」
そういう母の眼差しは慈愛に満ちていた。

