あかねは意を決して顔を上げ、父をにらんではっきりと口にした。
「あたし、しおんくんと付きあってるの。だからしおんくんはあたしの恋人なの。あたし、しおんくんと一緒に世界の終わりを迎えるつもりなんだからねっ」
「なんだと……」
恐ろしく威圧的な低い声に自分をにらむ獣のような眼差し。見たこともない父の態度にあかねは背筋が凍る。
「あかね、そいつのことは忘れろ。もう会っては駄目だ。今後、外出も禁止だ」
「やだ、そんなことできるわけないじゃない。お父さん、昔はそんなひどい人じゃなかった。夢のある人だと思ってたよ。あたしに『あかね』っていう名前をつけてくれたのは、優しさを持ってほしいからなんでしょ? あたし、幸せな時間を失ってまで生きていたくないっ!」
あかねはそう叫び扉をバタンと閉める。そして逃げるように自分の部屋に閉じこもる。
受け入れられない現実に頭が追いついていかない。それでも必死に考える。
しおんくんはいったいどうしてあたしに『きみは死なない』といったのだろう。そして同じことをお父さんもいっていた。
「あたし、しおんくんと付きあってるの。だからしおんくんはあたしの恋人なの。あたし、しおんくんと一緒に世界の終わりを迎えるつもりなんだからねっ」
「なんだと……」
恐ろしく威圧的な低い声に自分をにらむ獣のような眼差し。見たこともない父の態度にあかねは背筋が凍る。
「あかね、そいつのことは忘れろ。もう会っては駄目だ。今後、外出も禁止だ」
「やだ、そんなことできるわけないじゃない。お父さん、昔はそんなひどい人じゃなかった。夢のある人だと思ってたよ。あたしに『あかね』っていう名前をつけてくれたのは、優しさを持ってほしいからなんでしょ? あたし、幸せな時間を失ってまで生きていたくないっ!」
あかねはそう叫び扉をバタンと閉める。そして逃げるように自分の部屋に閉じこもる。
受け入れられない現実に頭が追いついていかない。それでも必死に考える。
しおんくんはいったいどうしてあたしに『きみは死なない』といったのだろう。そして同じことをお父さんもいっていた。


