灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「携帯電話の位置情報ですぐに調べがついたんだ。ごまかしても無駄だ」

「お父さん、そこまでしなくたって……」

 父の背中で母が抑止するけれど焼け石に水だ。

「この前お前を訪ねてきたやつだろう? いろいろ問題の多い生徒らしいじゃないか。そういう奴は世界が終わるとなったら何をやらかすか知れたもんじゃない」

「お父さん、何いってるの……? いくらしおんくんの噂がひどいからって。どうしてお父さんがしおんくんのことをそこまでけなすの?」

 しかしその後に続く言葉にあかねは驚きを隠せなかった。

「高槻と一緒にいたらお前はこの異常現象のせいで死ぬことになるだろう。だが家族と過ごせば絶対に死ぬことはない。だからお父さんのいうことを聞きなさい」

「死なないってどういうこと?」

 頭の中がぐちゃぐちゃになり、わけがわからない。世界は滅びるっていうのにどうして死なないなんていえるの? どうしてしおんくんと離れなくちゃいけないの? しおんくんと離れたらこの危機を逃れられるっていうの?

 ……それならちゃんと言わないと。あたしはしおんくんと一緒にいたいんだって。