灼熱の白夜よりも熱い恋をきみと

「キスする?」

 ふいにしおんが割り込んでそんなことをいったから、あかねの顔からはぼっと火が噴き出す。

「う、うん……」

 その甘い誘惑につい、抵抗せず同意してしまった。

 するとしおんはあかねの手を両手で包み込む。それからふたりは五本の指を絡めてぎゅっと握る。

「この手は離さないよ、世界が終わるまで」

「あたしだって離すもんか、世界が終わったって」

 そういってあかねはしおんに勝ったと心の中でほくそ笑む。そしてあかねはまぶたを閉じて恋の味を、その唇で堪能した。

 けれどもあかねの中には引っかかっていたことがあった。しおんが吹雪の中からあかねを助けだした時の言葉だ。

「あかねは死なないよ」

 奇しくも父としおんは同じことをあかねにいう。異常現象はほんとうに回復して地球は救われるのだろうか。それともそれはただの慰めなのだろうか。もしかしたら……。



☆彡

「ただいまぁ~」

「バッカモーン!! お前、今まで何やってたんだッ!!」

「ひゃっ、ひゃい!!」

 数日前のあの叱られっぷりがトラウマになっていたあかねはパブロフの犬状態で反射的に萎縮する。