真菜side


夏休みも終わり、今日から学校。



「潤ーまた卵焼き焦げた…」


私に料理は向いてないのだろうか。


卵焼き作るのはもう15回目。


一向に上手くならない。


『お前何回卵焼き作ってると思ってんだよ。後は俺が作るから…』


潤はそう言って私からフライパンを取る。


「じゃあ、私着替えるから♪よろしくね」


私はいつもこうだ。


潤に任せっぱなし。


掃除とかも前はお手伝いさんがやってたのでやり方知らないし。


私はもうちょっと何か出来るようにならなきゃと思いながら部屋に入り、着替えてメイクをする。