「それでな、本題というかなんというか」

「・・・?」

急に歯切れが悪くなる柳也さん。

さっきまでの強気な柳也さんではない。

「梨夜は学校に行ってないわけだから受験勉強とか大変だろ?勉強に詳しい方がいるから放課後にその方から勉強を教えてもらうのはどうかなと思うわけだ」

「・・・勉強を教わる・・・ですか?」

「あぁ、受験勉強という名目でな」

「あの・・・迷惑なのでは・・・ないでしょうか?」

「安心しろ、その辺は大丈夫だ。事前に承諾してもらっている。今日は長々と話してしまったけれどその話がしたくてな。もう1度言っておくが迷惑なんかじゃない、梨夜が望むなら大丈夫だ。だが学校へは行け。別に学校へ行くことは勉強を教わるための条件ではないが、今後教わる人物のことを考えると学校へ行っておいた方がいいからな」

「・・・はぃ」

確かに受験勉強は必要だった。

でも1人では限界があるのも事実。

柳也さんがなにやら準備してくださったようなので不安はあるけれどお言葉に甘えてみようと思う。

そして学校へ行ってみよう。

先のことはわからないからその時になってから考えよう。